■共に在るということ　２０２０年の初春に起きたパンデミックで、この２年間、世界じゅうの人々が今までとは異なった日々を強いられることになった。マスクをする、手洗いをする、それくらいなら微々たる変化だが、旅行ができない、遊びにいけない、遠くに住…

■言葉季評　タクシーの中で、テレビ画面に流れる広告動画をぼんやり眺めていた時のこと。　「〇〇を選んだ理由は120歳まで生きたいから」　ミネラルウォーターのコマーシャルらしい。若い男性のタレントが真面目な顔で語っていて、おっ、と思った。そうか…

核兵器を持つ５大国が互いに戦争をしないと誓ったのは前進だ。だが、また口約束に終わる疑念もぬぐえない。　米ロ英仏中が、核保有国同士の戦争回避と、核軍縮や不拡散の重要性を確認する異例の共同声明を発表した。　「核戦争に勝者はなく、決してその戦いは…

時の首相が内閣の公的な行事を私物化する。１年近くにわたり、国会で「虚偽」答弁を繰り返す。訴追されなかったとはいえ、安倍元首相の政治責任は重く、今に至るも説明責任を果たしていないことは不誠実極まる。このままの幕引きは許されない。安倍氏は改めて…

在日米軍という存在が、日本政府や自治体の手の届かないところにある。そう痛感させた出来事の一つが、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落だった。２００４年、大学本館に激突して炎上し、地元の消防がかけつけた。しかし火を消し止めた後、現場から締め出されてし…